RECOSICについて
使用済みSICをリサイクリングによって高品質SICに生まれ変わらせることによって二酸化炭素排出量を削減する特許取得済みの新技術。ESK-SIC有限会社とフラウンホーファー研究 機構セラミックテクノロジー&システムとの共同研究によって開発された新技術です。
協力して開発されました。
新技術開発の背景:工業用SIC原料は、100年以上にわたりエネルギーを大量に消費するアチソン法で製造されてきました。SIC原料1tを製造するためには、約7.15MWhの電力が必要です。その際に 4.2tの二酸化炭素が排出されます。そのうちの2.4tは化学反応によって生じ、残りの1.8tは1tの SICを製造するために必要なエネルギーを生み出す際に生じます。しかしながら、この二酸化炭素 排出量収支はヨーロッパ標準のエネルギーミックスに基づいて算出された数値ですから、他の地域 (例えば中国、アメリカ、ロシア)ではこれを遥かに上回る数値になっています。
ESK-SIC有限会社とフラウンホーファー研究機構セラミックテクノロジー&システムは、2010年代の半ばからこの問題に取り組み、SICの製造法とライフサイクルを見直し、従来のあり方に根本的な 変革をもたらすという挑戦を始めました。製造プロセスで生じる排出物を減らし、資源もできる限り節約しようという意識が高まり、経済的にも効率を最適化し持続可能な工業生産に対する義務意識が顕在化している今日、これまで廃棄されてきた物をリサイクルによって付加価値の高い製品として 生まれ変わらせることは、絶対に避けて通ることのできない道なのです。
弊社が特許を取得したプロセスによって、アチソン合成や粉砕加工やその後の加工プロセスの際に 生じた端材や副産物から純度98%以上のSIC結晶を取り出し、付加価値の高いSICが生み出され ます。リサイクリングプロセスによって廃棄物から高純度で付加価値の高い製品へと生まれ変わった再生SICは、従来品と同様に粉砕加工されます。このリサイクリングプロセスで再生されたSICは、物質特性値も市場に流通している製品と同等、場合によってはそれ以上です。製造時の二酸化炭素排出量収支は 従来品を凌駕しています。リサイクルによって1tの再生SICを生み出す際に排出される二酸化炭素の量は1t未満です。特筆すべきなのは、原材料収支です。それもそのはず、SICのリサイクルには原材料は一切使用しません。
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二酸化炭素排出量を最大で90%も削減
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循環型経済行動
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原料を節約する手法
ESK-SICはSiCのリサイクルに革命を起こすか
環境に優しい SIC
私たちの技術で、どのように環境を守っているのか
情報材料品と同価値のSIC
弊社の再生SICは、品質の面でも製品特性でもアチソン法で製造された新品のSICに劣る ことは一切ありません。弊社では、お客様のニーズに応じたオーダーメイド製品も承って おります。
源の節約
リサイクリングでは、新たな原材料をほとんど必要としません。